独立開業ブログ
6.172016
自転車屋さんの仕事体験記
自転車屋の仕事とはどんなものなのか?
手に職をつけて、技術をウリにする仕事とはどういうものなのか?
自分でも修理ができるようになるのか?
自転車屋は「修理技術」が商品という特殊な商売。
実際にお店に入り、お客さんとの接客や修理を実際に体感してみると、
想像していた以上の喜びや楽しさがある!ことを知ってほしいと
現在「手に職ジョブ!体感」という自転車屋の仕事を体感できるイベントを開催中。
(現在このイベントは終了しております)
ホームページ担当者の私が企画したイベントですが、
私自身も体感してみたい!!ということで参加してみました。
パンク修理を体感しました
私はリコに勤めていますがネット担当ということもあり、
パンク修理すらやったことはありません。
今回、初めてのパンク修理です。
まず、テクニカルマネージャー兼あびこ店店長 中井さんからのお手本を。
チューブの穴を見つけて、穴を塞ぐところまでという
一番基本的な部分のみを教えてもらいます。
①空気が入ったチューブを水に入れて、穴が開いている部分を調べます。
②軽石で表面を滑らかにします。
穴の場所が分からなくならないように、手で挟んでおくのを忘れずに!
(本当にすぐ何処が穴だったのか分からなくなるんですよね。。。。)
③シンナーで油などの汚れを綺麗に拭き取ります
④糊を薄く塗ります
⑤ドライヤーで表面を軽く乾かしたら・・・
⑥空気を抜いてから、ゴムのパッチを貼り付けます
⑦出来上がり!!パッチとチューブが綺麗に一体化しております。
さてお手本を見たので、実際に私がやってみました。
失敗すること3回(多すぎるという声もありますが)、
1時間近くかかって合格点を頂きました。
実際の自転車のパンク修理をしてみましょう
さきほどはチューブの穴をふさぐというパンク修理の一部のみです。
今度は実際の自転車からチューブを取り出して穴を塞いで、
元に戻すという一連の作業を教えてもらいながらやってみます。
お手本を見ていると簡単そうに見えるのですが、
タイヤを外すのにも苦労します。
チューブが見えました!!(感動~。笑)
後ろ姿が「THE 働く女」みたいでかっこいい(?)ですよね。(←自分で言う私
工具を持つことの楽しさや、修理の大変さを実感しました。
でも、前後のパンク修理をやるのに、各40分で合計1時間半ほどかかりました。
40分で500円の修理を行っているようでは儲けになりませんね。(苦笑
実際のお店では、修理を早く終わらせてることが大切です。
早い修理はお客さんをお待たせしないことにもなりますし、
修理の数を増やすことでリコは儲けを出しています。
各店舗では前後とも各5分以内、前後で10分以内にパンク修理を行っています。
さすがですね。
最後にタイムトライアルを行いました。
目標は前後、各18分以内です。
前が18分ちょうど。後ろが18分2秒!!
後ろが2秒ほど目標をオーバーしましたが、40分以上かかっていたパンク修理が
半日で18分になりました。すごいですよね。
自転車屋の仕事を体感してみて‥‥‥‥
今回は私が不器用なため、パンク修理だけの体験になってしまいましたが
実際に接客したり、お客さんに声をかけたりする体験をすると
より自転車屋の仕事が理解できると思います。
担当者いわく、工具を使う経験がある人などは初めからもう少し早くできるようです。
工具に縁のない私(しかも一応女)でも、最後には18分でできるようになるのですから、
超初心者でも研修をきちんと受ければ出来る様になると思います。
でも、実際のパンク修理は5分以内で作業しながら、
作業中もお客さんと世間話に花を咲かせています。
作業中もお客さんとコミュニケーションを取ることで、次の来店にも繋がりますし
お客さんに待ち時間を感じさせないという効果もあります。
そう考えると、作業に慣れて余裕が出るようになるまでには
研修でキチンと修理の基本を身につけ、実際の店舗で実際のお客さん相手にやってみる。
これを繰り返して行うことで身についてくることだと思います。
このことからも、実際の店舗で研修を行えるという
リコの研修制度はよくできているな・・・と改めて実感。
「自分の店を持つ前に、実際のお客さん相手にやることができる」ことは
自分のお店を持ってからの財産になると思います。