独立開業ブログ
10.152015
【独立開業】各企業の立地条件
お店の種類や売っている商品によって「いい立地」というのはそれぞれ違うということを
前回の記事「【独立開業】立地についての都市伝説を検証する」でもお話したと思います。
今回は各企業がどのような基準で立地条件を決めているのか
いわゆる企業ごとの「いい立地」をご紹介していきたいと思います。
SFPダイニング株式会社「磯丸水産」の立地
24時間営業の大人気居酒屋「磯丸水産」。
お客さんが自分で新鮮な魚介類を焼く浜焼が人気です。
この「磯丸水産」ならではの立地条件とは
駅から徒歩5分
家賃は高くなるのですが、駅から徒歩5分圏内出すことによって
終電を逃したお客さんや、朝まで仕事をしていた人などを取り込むことができるのです。
24時間どの時間もお客さんがたくさん入ることで家賃の高さをカバーしています。
目につきやすい路面店のみ
居酒屋というとふつうは家賃の安い2階以上や地下での出店が多いのですが、
磯丸水産は目につきやすい路面店で営業しています。
また、電飾を他店より何倍も使うことによって目立たせることで集客に結びつけています。
株式会社コメダ「コメダ珈琲」の立地
名古屋に本社をおくコメダ珈琲は、コーヒーを頼めばパンと卵がつくというモーニングスタイルが人気。
フランチャイズチェーン展開もしているコメダ珈琲の立地条件とは
出入りしやすい大型駐車場
駐車場を設計してから建物を設計するというぐらい重きをおいているのが駐車場。
運転が苦手なお年寄りや女性ドライバーが入れやすくて停めやすいように
駐車場の入口を2ヶ所つけたり、すれ違いも簡単にできるように工夫されている。
ターゲットであるお年寄りと女性が来店しやすいような郊外型立地が条件になっている。
生活道路沿い
国道沿いなど主要幹線道路沿いではなく、コメダ珈琲は生活道路沿いに出店している。
このことからも、ターゲットは女性やお年寄りであることが分かる。
株式会社リコジャパン「まちの自転車店[リコ]」の立地
弊社リコジャパンは、まちの自転車店[リコ]という地域に根ざした街の自転車屋を展開している。
まちの自転車店[リコ]の立地条件とは
駅前型生活道路沿い
自転車屋であることから、マイカーを乗っている人をターゲットにした郊外型ではなく
自転車で移動する立地である「駅前型」を基本としている。
生活の足として自転車を使う層をターゲットとしているため、
車の交通量は問題ではないため、生活道路沿いに出店することが多い。
自転車の通行量の多さ
自転車屋の収入の多くは、自転車の修理によるところが大きい。
そのため、店舗前の自転車通行量の多さはある程度大切である。
あまり勾配のきつい坂道がある地域等は自転車の活用度合いも低いことから、
土地の勾配のきつさなども参考になる。
このように各企業それぞれで出店する立地条件は大きく異なります。
自分が扱う商品やサービスによって、立地条件をよく考える必要があり、
実際に現地へ足を運ぶことも重要です。
しかしながら、立地よりも重要になってくるのは、
お客様のクチコミの力だとリコでは考えています。
自転車の通行量がそれほどではなく立地的にイマイチだと思われがちな店でも
人気店は存在しているからです。
次回はこれについてもお話できればと思います。