独立開業ブログ
6.12016
【データから見る】 20歳代の若き起業家たち No.2
20歳代の若き起業家たち No.1のつづきです。
(日本政策金融公庫の2015年の調査「20歳代開業者の実態と課題」のデータです。)
開業時は小さく、成長が早いのが特徴
開業時は「個人企業」が67.5%を占めており、
他の年齢層と比べてもその割合は多い。
このことから見ても20歳代の起業家は、開業時は小さい規模で起業していることがわかる。
しかし、小さくまとまっているかと思うと決してそんなことはなく、
従業者数は他の年代よりも増加傾向にあることから、順調よく成長していることが分かる。
下の図は開業時と調査時(開業から約23,5ヶ月後)の従業員数の比較である。
開業時は平均4人であった従業員数が、調査時の約2年後には平均6.3人と
2.3人も増加している。
他の年代の増加数よりも上回っていることからも、20歳代が開業した事業は順調良く伸びていると考えられる。
20代起業家は、事業経営自体に興味をもって開業している
下記は開業の動機をグラフにしたものである。
他の年代では、仕事の経験や知識を生かす仕事がしたいという理由が多いが、
20歳代起業家は「事業経営」そのものに興味を持って独立している傾向がある。
下記は、その年令で開業した理由をグラフにしたものである。
20歳代の起業家は突出して「開業準備が整った」ことを理由にあげている。
このことからも、早いうちから独立を意識し、開業に向けて準備を整えていることが読み取れる。
それほど、20歳代の起業家たちは独立についての意識が高いため、成功しやすいのではないだろうか。
では、どれぐらいから起業や独立を意識しだしているのか。
次の表をみてもらいたい。
20代起業家は、22歳までに起業を意識している
20歳代の起業家は、他の年代と比べると早い時期に
起業や経営に関する授業を受けている割合が高い。
その多くは、高校生や大学生までの22歳までに起業意識が高まっている。
16~18歳での起業意識は他の年代では半数以下だが、
20歳代起業家はその約7割が企業意識を高めている。
19~22歳までには約9割が起業を意識していることが分かる。
このように、若き起業家たちは若くして起業を意識しているため、
起業のために早く準備を始めているのだ。