独立開業ブログ
7.252018
【cycle pro shop reco高槻芝生店】スポーツ自転車屋を独立開業した先輩たち
リコジャパンのフランチャイズ加盟店として、独立開業した先輩オーナー達の生の声をお届けする
「独立開業した先輩たち」シリーズです。
今回は、元競輪選手。競輪界のレジェンド安福 洋一さんを父に持ち、競輪界のサラブレッドとして活躍。
プロ7年目で引退。
自転車に携わる仕事を志し、リコ初のスポーツ店「cycle pro shop reco高槻芝生店」を開業した安福オーナー(31)です。
前職について教えてください。
前職ではプロの競輪選手をしていました。
父も競輪選手なのですが、私が自転車を始めたのは中学3年生からです。
奈良県にある競輪の強豪校に進学し、インターハイで準優勝。ジュニアオリンピックにも日本代表として出場し、世界大会3位。
競輪の推薦入学で早稲田大学に進学し、卒業後はプロの競輪選手になりました。
しかしプロ7年目で引退を決意。
それまで競輪のことしかしてこなかったので、一度社会に出てビジネスマナーを学びたいと考え、保険会社に入社しました。
社会勉強も兼ねた就職でしたが、自転車のことが忘れられずに退職。「自転車に触りたい。」そんな想いが募り、今度は自転車に乗る人を支える「自転車屋になりたい。」と思い立ちました。
なぜリコに?
私自身自転車の修理技術、仕入れルート、経営ノウハウを持っていなかったので、どこかの自転車屋に弟子入りできればと考えていたのですが、弟子入りの場合、自分のお店を出すのに時間がかかることとそもそも弟子入りできるところがありませんでした。(笑)
そんな時にインターネットで色々探していたところでリコさんのホームページを見つけました。
独立に必要な「技術」、「知識」、「仕入れ先」、「経営ノウハウ」すべてを得ることができると考えメールを送りました。
cycle pro shop recoを?
最初はリコジャパンのホームページを観て、「まちの自転車店」を開業する気持ちで一度話を聞きに行きました。
話をしているうちにリコの新規展開としてスポーツ自転車を扱える「cycle pro shop reco」をオープンしていく予定と聞き、私の経歴から考えてもママチャリからスポーツ自転車まで扱えた方が成功しやすいと考えて「cycle pro shop recoをさせてください!!」とお願いし、「cycle pro shop reco」を開業することにしました。
また、リコジャパン様からも「初めてのスポーツ自転車展開なので、トラブルや話している通りにはならない可能性があります。」と説明を受けていたので、逆にトラブルが起きるものだと考え、研修を受けておりました。
ただ、大きなトラブルもなくオープンすることができました。
初めてのスポーツ自転車店なので研修時からオープンまで良くしてもらえました。(笑)
どのようなところで研修を受けたのですか?
研修場所はリコジャパンが提携している第一線で活躍しているプロショップで行いました。
そこのプロショップは大手のメーカー様が直接商品の意見を求めにくるお店で、大手メーカー様の自転車のフレーム設計もしたことがある有名店でした。
もちろん、ロードレースに出ている方もメンテナンスに来ていました。
ただ、驚いたことにこういったスポーツ自転車店ではスポーツ自転車のお客様しか来店がないものなのですが、平日はママチャリを乗った人が次から次に来店され値段も聞かずに修理をお願いしていっていました。
地域の方に信頼されている自転車店だと思い、自分が理想とする自転車店に近いと思い研修を受けれることにワクワクしました。
自分自身がプロだったので、自転車に乗れば自転車店の技術力がだいたいわかるのですが、研修を受けさせて頂いたプロショップは今まで整備してもらった中で一番のお店でした。
たぶん日本で一番だと思います。
研修内容はどうでしたか?
研修は思っていた以上にかなりハードでした。(笑)夜12時を回ることもありましたが、研修担当の方が一生懸命教えてくれ、どんなに遅くなってもいやな顔せず一緒に残って研修をしていただきました。
研修では1から自転車の仕組みを知ることができ、感覚ではなんとなくわかっていたものが感覚だけでなく、知識としてわかるようになりました。
グリス等にも違いがあって、状況によって使ってはいけないものもありますし、応用を効かして修理しないといけないこともあり、日々新しい知識を頭に入れるのが大変でしたが、最初はわからなかったものがわかるようになり、やりがいや自分自身が成長していると感じることができました。
ただ、一度聞いたことを何度も聞くと怒られることもありました。(笑)
今までプロでやっていた時は怒られることがほとんどなく、合っているのかどうかもわからずやっていることも多かったので怒ってもらえることが逆に嬉しく思いました。
皆さんもそうだと思うのですが社会に出て、怒られることはほとんどなく、時代的にもパワハラ等を考えて優しくされることは多いと思いますが、怒られることで真剣に教えて頂いているのが、肌で感じることができ、自分自身も集中して研修を受けることができました。
また、知識、技術があっても人に伝えてないと意味がないので、接客を通してお客様にわかりやすく伝えることを研修していただきました。
特に接客は人それぞれ自分の色があるので、かならずこう言うようにではなく、私の色が出るように接客研修をしていただいたのはありがたかったです。
印象に残ったことは?
研修中のことになりますが、研修担当の方に「ママチャリとスポーツ自転車では気合いの入りかたは違いますか?」と聞いたのですが、
「ママチャリも高額なスポーツ自転車も同じ技術を持って自分の100%の力が出さないといけない。」
「ママチャリだから手を抜くことは絶対にあってはならない。」と言われ、「こんな自転車屋さんになりたい!!」と心から思うようになり、どんな自転車にも手を抜かずに100%の力を出せるように知識はもちろん技術も身に付けることができました。
どんな自転車店にしていきたいですか?
通常のスポーツ自転車店であれば、メーカーとの規約で他の自転車メーカーの商品が置けなかったり、ママチャリを置けなかったりするみたいなのですが、「cycle pro shop reco」であれば、スポーツ自転車からママチャリ、中古自転車まで幅広く置くことができます。
どんな自転車を置くかも自分で考えることができるので、自転車が売れる度に次はどんな自転車を置こうかと考え、飽きのこないお店作りを目指しています。
プロ時代は、周りがライバルなので、練習方法を聞かれても教えることは一切していませんでした。
自転車屋になり、近くの自転車部の高校生が練習方法を聞きにくるのですが、プロ時代とは違いこんな私の練習方法でよければと積極的に教えています。
高校生達が真剣な顔で私の話を聞いてもらえた時に人のために何かできるという喜びを知れ、この仕事を選んでよかったと思える瞬間でした。
cycle pro shop reco高槻芝生店は、どんな人でもふらっと立ち寄れ、自転車の悩みや世間話をできるアットホームなお店にしていきたいと思っております。
〒569-0823 大阪府高槻市芝生2−59−4
TEL:072-648-4657