独立開業ブログ
1.72017
【金岡店】自転車屋で独立開業した先輩たち
リコジャパンのフランチャイズ加盟店として、独立開業した先輩オーナー達の生の声をお届けする
「独立開業した先輩たち」シリーズです。
今回は、自転車屋をやるために関東から引っ越ししてきたという
関東出身!気合の入った金井オーナー(42)です。
スポーツバイクも気軽に持っていける自転車屋をやりたい!
前職について教えて下さい。
東京で健康保険組合で仕事をしていました。
保険証を発行したり、健康診断を受ける時の窓口になっているところです。
親戚のおじさんの紹介で大学卒業後からずっと働いていましたが、
公務員のような事務仕事ばかりですし、
2~3年に1度は部署が入れ替わるので1つの仕事を極める!こともできない・・・
というわたし的には仕事でのやり甲斐がみつけられない職場でした。
もちろん、父親が病気で在宅介護を手伝っていたこともあり
定時で終われる仕事をありがたいと思っていた時期もあったんですよ。
でも、父親が他界して自分に余裕ができてくると
仕事に対して「何かが違う・・・」という思いと
もっと自分でやれるような仕事はないか・・・という思いが湧き出してきたんです。
自転車屋になろうと思ったきっかけは?
自転車通勤をやるようになって、自転車の面白さに目覚めて
毎週のようにレースに出たりしてる時期がありました。
その時レースで出会う人達から感じたのは、
自転車を整備するのにどこへ持っていけばいいのか・・・
と困っている人が意外と多いことでした。
スポーツバイク専門店のような店は、仲間内のような繋がりがすでにあって
入りづらい雰囲気を出しているんですよね。
5万円ぐらいのスポーツバイクじゃバカにされそうな雰囲気というか
初心者では敷居が高いと感じるんです。
趣味程度にレースを楽しんでる人達や、
スポーツバイクに興味が出始めた人が気軽に相談できる店がないのであれば、
そういう人達を受け入れられる自転車屋を自分でやればいいんじゃないかと思い始めました。
自転車屋がやれる場所が大阪にあるなら、そこに行く!
東京から引っ越して、なぜ関西で自転車屋を?家族の反対はありませんでしたか?
「自転車屋をやろう!」と決心して、
自転車屋のフランチャイズを探したのですが、やってるのはリコだけ。
リコは今のところ関西にしか店がないですよね。
もうそれなら、リコがある大阪に行ってしまえ~~って。(笑
何かを一から始めるのにも、全く頼る人もいない土地でやるほうが
腹が据わるだろう・・という考えもありました。
家族にも相談しましたが、母親は前々から
私が前の仕事に不自由さを感じていることを分かっていたんでしょうね。
自分の責任の取れる範囲でやるなら、好きにやったらいいと言われました。
父親が他界したあとは、家族はみんな元気だし、
何千万の借金を背負うような事業でもないし
やってみるか!!と。(笑
大阪に住んで戸惑ったことは?
特にありませんよ。
車の運転が荒いことぐらいですかね。
皆親切にしてくれますし、特に違和感は感じていません。
逆にお客さんからは標準語が丁寧に聞こえるのか
紳士的だといわれて驚いてます。(笑
サラリーマン時代にはなかった自由を手に入れた。
もともとフランチャイズに関する知識はありましたか?
親戚と友達がコンビニのフランチャイズをやっていたこともあって
フランチャイズに対するある程度の知識はありました。
コンビニなどはロイヤリティの割合が高くて
売上が良くても手元にはほとんど残らない仕組みだと聞いてましたし、
自分の店なのに、売れ残りのお弁当を半額で売ることもできないという
ルールにがっちり縛られた制度だと。(苦笑
なので、フランチャイズという言葉自体にはあまりいい印象は持っていませんでした。
でも、リコの担当者である法橋さんと会ってみると
リコはフランチャイズだけどロイヤリティはとっていないし、
いい意味で縛りがなくて、自由度が高いというのが分かりました。
何より私の話や気持ちをよく汲み取ってくれて、私にあった開業のアドバイスをもらって
リコはいい意味でフランチャイズらしくない、アナログな会社だと思いました。
もちろんいい意味でですよ。(笑
独立して、経営者になって変化はありましたか?
自分が経営者になったことで、サラリーマン時代にはなかった「自由」を
手に入れたと思います。
でも、「自由」を行使するには「責任」を背負うことになることを
実感しているところです。
例えば、何を仕入れるのか、どういった接客するのか
整備の度合いだってある意味経営者の自由です。
でも、それで売上が上がらなかったら、自分が食べていけなくなる。
整備不良で事故を起こしたりすれば、自分の店の責任になる。
全部自分の「責任」としてのしかかって来る。
サラリーマン時代にはなかった責任ですが
自由を手にしてみて、やり甲斐も感じているので全力でやるだけです。
骨を埋める覚悟で、地域に溶け込んだ店作りを目指す
金岡店はどういうお店にしていきたいですか?
実は店を持つ前に関東の知り合いの自転車屋さんに
「自転車屋をやりたいなら止めないけれど、
うちは戦後から代々引き継いだ自転車屋で、
地域に溶け込んでるからこそ、商売をやっていけている。
今から自転車屋をやっても、食べていけるとは思えない。」と
言われたことがありました。
なので時間はかかると思いますが、私も地域に溶け込んだ店にしたいと思っています。
関東人ですが、コチラに引っ越して(店舗の2Fに住んでおられます)
ここで一生やっていく覚悟で自転車屋を始めていますし、
決意は硬いですよ。(笑
この店はバス停の前なので、バスを待っている人ように椅子をならべたりして
自転車以外でも地域の人と繋がりを持てるように努力しています。
嬉しいことに最近では、うちで購入してくれたお客さんが
知り合いを紹介してくれたりすることも増えてきました。
そうやって、少しずつ馴染めたらと思っています。
自転車を大切にする店にしたい
それから、「すぐに新車をススメない店」にしたいですね。
他店では、古くなって色々とガタがきた自転車を修理に持っていくと
「新車を買ったほうが安いですよ」とすぐに新車を勧められることが多いようです。
うちにはそんな「他の店で修理できないと言われた」という自転車の持ち込みが結構あります。
もちろん、新車を買うほうが安いこともありますが、
それぞれ思い出や愛着を持っているお客様もたくさんいますから
そんなお客さんを大切にできる店にしたいと思っています。
そして、やっぱり「自転車屋をやりたい!」と思ったきっかけになった
スポーツ自転車の初心者や、軽い趣味にしている人達が集まれるお店にしていきたいです。
これから独立開業する人へのメッセージ
これからリコでお店を出そうと思っている人へのアドバイスやメッセージをお願いします。
リコに加盟しても、必ず成功するわけじゃないです。
自分が経営者として、店の売上を上げるという意識をもって
いろんなことにチャレンジしていかないと難しいと思います。
特に自転車屋は冬は売上が落ち込む季節です。
そんな時期にも先を見据えて、自転車を組み立てる時間に当てたり、中古車を整備したりと
自分のモチベーションを保っていかないと厳しい。
だから、せめて自転車が好きであって欲しいと思います。
今の自転車屋の仕事も売上の伸びない時期もあるし、接客で悩んだり
辛いことも正直あります。
でも、前職の面白みを感じられない事務仕事を淡々とこなしていかないといけない辛さに
比べたら楽しめる辛さなんです。
「自転車が好き」が根本にあれば、しんどい時期も我慢できたり、頑張れると思います。
「自分が楽しめる辛さ」の仕事なのか?
今の自分の仕事に疑問をもっているなら、一度自分に投げかけてみて下さい。
まちの自転車店[リコ] 金岡店
〒591-8004 大阪府堺市北区蔵前町1-18-9
TEL:072-240-0078